日本の専業主婦の割合は、総数から見ると52%ですが、これは65歳以降の定年後の女性も含んでいるための数字です。
しかも、調査人数は定年後の女性が多いので、全体の割合を見てもあまり参考になりません。
そこで、今回は、専業主婦と兼業主婦の割合を年代別に調べてみました。
就業構造基本調査を参照してみると、現役世代の既婚女性7~8割が仕事をお持ちのことが分かりました。現役世代では、専業主婦は4人に1人くらいの割合でした。
ただ、詳しく内容を見てみると、非正規雇用の女性も多い様子。
パートなどで育児と仕事の両立を試みようとする様子が見られます。
現役男性の97%が働いていることを考慮すると、7割以上が共働き世帯と考えられます。
※総務省統計局の平成29年の就業構造基本調査を参照しております。
年代 |
専業主婦 |
兼業主婦 |
15~19歳 |
71.4% |
28.6% |
20~24歳 |
20.9% |
79.1% |
25~29歳 |
21.1% |
78.9% |
30~34歳 |
17.1% |
82.7% |
35~39歳 |
23.6% |
76.2% |
40~44歳 |
19.0% |
81.2% |
45~49歳 |
27.7% |
72.3% |
50~55歳 |
25.6% |
74.4% |
55~59歳 |
28.9% |
71.1% |
60~64歳 |
40.8% |
59.2% |
65~70歳 |
62.7% |
37.3% |
70歳以降 |
5.3% |
94.7% |
15~19歳の部分は、学生の人や妊娠などで働けない人もいそうですね。
このような特別な場合をのぞき、20~64歳までの現役世代の専業主婦の割合は25.5%しかなく、74.4%の方が仕事をお持ちのようです。
こうしてみると、専業主婦になるのは非常に狭き門であることが分かります。
また、働かなくてもいい状態であっても、将来何があるか分からないから、人生のリスクを減らすためにも共働きをしている世帯もありそうですね。
45歳からは少し兼業主婦の割合が減ります。
さてさて、女性の社会進出が進むにつれて、専業主夫という言葉もでてきました。
まだまだ少ないかと思いますが、専業主夫の割合も調べてみました。
年代 |
専業主夫 |
働く男性 |
20~24歳 |
10.1% |
91.0% |
25~29歳 |
2.4% |
97.6% |
30~34歳 |
1.5% |
98.5% |
35~39歳 |
2.3% |
97.5% |
40~44歳 |
3.0% |
97.0% |
45~49歳 |
2.6% |
97.4% |
50~55歳 |
2.0% |
98.0% |
55~59歳 |
3.7% |
96.3% |
20~59歳 |
2.7% |
97.3% |
学生が多い15~19歳と定年などでのんびりしている人が多い60歳以降は省きました。
このデータを見ると現役世代で専業主夫をしている男性は2.7%と少ない割合となりました。
また、この中にはヒモやアーリーリタイアをして悠々自適に暮らしている方も含まれていると考えられ、もう少し少なくなるかもしれません。
いずれにしても現役男性の97%は働いています。
なお、男性は60~64歳でも85%くらいの人が働いています。