求人倍率から見た人材不足の仕事

統計

有効求人倍率から見た人材不足の仕事

社会

人材不足の仕事を有効求人倍率から調べてみました。

医療・福祉関係は需要が多く人材不足。

自衛官や警備員など人々の安全を守る仕事も需要の割に人材が不足しているようです。

身近な仕事では、営業や接客、販売などが需要が高い割に人材不足。
世の中で最も多い事務職は供給過多にあるようです。

理美容師は、どこの美容室でも人材不足で悩んでいるように、有効求人倍率も高いようです。

※厚生労働省の職業別一般職業紹介状況(2016)を参照しております。



人手不足の仕事ランキング

求人数が多く、有効求人倍率が特別高い職業をピックアップしました。

介護

医療福祉関係:
・医師、薬剤師 7.95倍(求人数:11,258)
・医療技術者 3.09(求人数:23,964)
・介護サービスの職業 2.75倍(求人数:113,784)
・保健師、助産婦 2.76倍(求人数:60,581)
・保健医療サービスの職業 2.26(求人数:16322)
・社会福祉の専門職 2.63(求人数:63,138)

自衛官、警察官、警備員など:
・保安の職業 6.95倍(求人数:48,958)

土木

理容師、美容師、クリーニングなど:
・生活衛生サービスの職業 3.79倍(求人数:28,172)

土木・建築
・建設躯体の職業 9倍(求人数:17,437)
・建設、土木、測量技術者 5.47倍(求人数:53,517)
・建設の職業 4.19倍(求人数:27,533)
・土木の職業 3.83倍(求人数:35,765)

料理

飲食関係
・飲食物調理の職業 2,73倍(求人数:65,032)
・接客、給仕の職業 2.59(求人数:51,231)

IT関連・システムエンジニア
・情報処理、通信技術者 2.52(求人数:48,933)
・開発技術者 2.1(求人数:17,210)

整備、修理、工事
・機械整備、修理の職業 2.58(求人数:26,570)
・電気工事の職業 2.53(求人数:16,353)

その他
・自動車運転の職業 2.47(求人数:78,413)
※バスの運転手、タクシードライバー、トラックの運転手等

ハードで人がやりたがらない職業が多く並んでいます。
また、医師や技術者など、それになるには金も労力もかかる仕事が並んでいます。

なお、私たちの身近なところでは、営業(1.5倍)や販売(2.5倍)、接客など人と会って話すお仕事が需要が高い傾向にあるようです。
製品製造や加工処理、検査の仕事なども有効求人倍率が高い傾向にあるようです。



人があまっていて競争率が高い仕事

事務

志願者が多く、競争率が高い仕事をピックアップしました。

・一般事務 0.28倍(志願者数:288,832人)
・デザイナー等 0.46倍(志願者数:15,487人)
・会計事務 0.57倍(志願者数:22,051人)
・製造技術者 0.56倍(志願者数:15,218人)
・機械組み立ての職業 0.61倍(志願者数:34,049人)

誰にでもできてそれほどハードでない仕事が人気のようです。

私たちの最も身近な職業である事務職が供給過多の状態。
一般事務は介護サービスの次に求人数が多いのですが、それ以上に志願者が多いという現象が起きています。

ハローワークでも、事務職は現在志願者が多く、就きにくい仕事と言われています。
事務職の求人約8万人に対して志願者は約29万人。
事務職の競争率は約3.6倍
事務職に就こうと思えば、狭き門になりつつあります。

リストの中にデザイナーというのが入っていますが、これは求人数自体少ないため、常に狭き門のようです。


将来性のある仕事

近年、マニュアル化された作業は機械やコンピュータに取って代わられつつあります。
特に事務職の仕事はマニュアル化された部分が多く、今後、求人数が減っていく可能性があります。

介護

逆に、人と接する仕事(接客、営業、カウンセラーなど)や医師など医療関係介護など福祉系は需要が高まっていくことが予想されます。

また、農業や飲食関係などは生活に必要なものなので、なくならないと思われます。

まとめておくと以下の仕事が、将来的にも需要が高いと思われる仕事となります。

・人と接する仕事:接客、営業、カウンセラーなど
・考える仕事:ソフトウェアなどの開発者、記者など
・介護関係(高齢者の介護等)
・医療関係(医師、看護師等)
・飲食関係、農業



↑ PAGE TOP