
2人暮らしの生活費は、20~25万円の世帯が最も多いという結果になりました。
厚生労働省の「国民生活基礎調査」をもとに、2人暮らし(2人世帯)の生活費を調べてみました。
2025年の2人世帯では、生活費20~25万円の世帯が22.3%で最も多く、15~20万円が16.6%で続いています。
一方、2人世帯の生活費の平均値は28.0万円、中央値は23.5万円前後と推定されます。
2019年(令和元年)と比較すると、平均値は23.6万円から28.0万円へ、中央値は23.0万円前後から23.5万円前後へ上昇しています。平均値は約4.4万円上がっており、近年の物価上昇などが生活費の増加に影響していると考えられます。
※厚生労働省「国民生活基礎調査」をもとに作成しています。
※ここでいう生活費は、国民生活基礎調査の「家計支出額」をもとにしています。
※中央値は、5万円刻みの生活費分布から推定したおおよその値です。
2025年の2人暮らし(2人世帯)の生活費を5万円刻みで見ると、20~25万円の世帯が最も多くなっています。
2人暮らしの生活費分布
5万円未満 2.8%
5~10万円 3.5%
10~15万円 10.4%
15~20万円 16.6% ※2番目に多いゾーン
20~25万円 22.3% ※1番多いゾーン
25~30万円 15.4%
30~35万円 11.6%
35~40万円 4.6%
40~45万円 4.0%
45~50万円 1.5%
50~55万円 2.2%
55~60万円 0.5%
60万円以上 3.2%
不明 3.9%
2人世帯の生活費平均値:28.0万円
2人世帯の生活費中央値:23.5万円前後と推定
このように、最も多い生活費のゾーンは20~25万円ですが、平均値は28.0万円となっています。
これは、30万円以上など比較的高い生活費の世帯も一定数含まれているためと考えられます。平均値は一部の高額な生活費の影響を受けやすいため、一般的な2人暮らしの生活費を知りたい場合には、最も多いゾーンや中央値も合わせて見ることが大切です。
2019年(令和元年)の2人世帯の生活費平均値は23.6万円でした。
2025年は28.0万円となっており、6年間で約4.4万円増加しています。
中央値については、2019年は23.0万円前後と推定されるのに対し、2025年は23.5万円前後となりました。
比較すると、平均値は約4.4万円上昇し、中央値も約0.5万円上昇しています。物価や光熱費、住居費などの変化も、生活費が増えた要因の一つと考えられます。
ただし、生活費は住んでいる地域や年齢、持ち家か賃貸か、車を所有しているかなどによって大きく異なります。そのため、28.0万円という平均値が、すべての2人暮らしに当てはまるわけではありません。
2人暮らしの生活費を年代別に見ると、20代前半の平均が最も高く、37.3万円となっています。
2人暮らしの年代別生活費の平均
20代前半 37.3万円 20代後半 31.1万円
30代前半 35.7万円 30代後半 32.4万円
40代前半 29.7万円 40代後半 34.1万円
50代前半 33.2万円 50代後半 31.6万円
60代前半 29.9万円 60代後半 29.3万円
70代前半 25.3万円 70代後半 24.3万円
80代前半 24.2万円 80代後半 23.5万円
年代別では、20代前半の平均生活費が37.3万円で最も高い結果となりました。
一方、70代以降になると生活費は徐々に低くなり、80代では24万円前後となっています。
ただし、年代によって生活費の内訳は大きく異なります。現役世代では住居費や交通費、仕事に関連する支出などが多くなる一方、高齢になると仕事関連の支出が減るなど、生活スタイルの違いが平均額に影響していると考えられます。
また、20代前半の平均が37.3万円と高くなっていることからも分かるように、平均値だけを見ると、一部の生活費が高い世帯の影響を受ける可能性があります。
「自分の生活費は多いのか少ないのか」を知りたい場合は、年代別の平均だけでなく、全体の分布や中央値と合わせて考えると分かりやすいでしょう。
2人暮らしの生活費は、住居費や食費、光熱費などによって大きく変わります。
ここでは、賃貸住宅で暮らしている場合を想定した生活費の一例を紹介します。

食費:40,000円(自炊多め)
住居:75,000円(賃貸の場合)
電気代:8,400円
ガス代:4,000円
水道代:3,000円
スマホ代:10,000円
プロバイダー:5,000円
交通費:20,000円
生活雑貨:10,000円(洗剤など)
交際費:20,000円
医療費:20,000円
娯楽費:20,000円
(合計:235,400円)
この例では、1か月の生活費は約23.5万円となります。
車を所有している場合は、駐車場代・ガソリン代・自動車保険・車検などの費用が加わるため、さらに生活費が高くなる可能性があります。
また、都市部では家賃が高くなりやすく、地方では車が必要になるなど、地域によって必要な生活費は大きく異なります。
そのため、2人暮らしの生活費を一律に「○万円が適正」と考えるよりも、自分の住んでいる地域や生活スタイルに合わせて考えることが大切です。
老後に2人暮らしをする場合も、住居費の有無によって必要な生活費は大きく変わります。
ここでは、住宅ローンを完済した持ち家で暮らす場合を想定した一例を紹介します。

食費:40,000円
住居:33,000円(ローン完済済み持ち家の場合)
電気代:8,400円
ガス代:4,000円
水道代:3,000円
スマホ代:10,000円
プロバイダー:5,000円
交通費:20,000円
生活雑貨:10,000円(洗剤など)
交際費:20,000円
医療費:40,000円
娯楽費:20,000円
(合計:213,400円)
この例では、1か月の生活費は約21.3万円となります。
ただし、実際の老後生活では、医療費や介護費、住宅の修繕費、冠婚葬祭費など、毎月の生活費だけでは考えにくい支出も発生します。
車を所有している場合は、車両費や維持費などが加わります。また、賃貸住宅の場合は家賃が必要になるため、持ち家の場合よりも生活費が高くなる可能性があります。
そのため、老後の2人暮らしでは、毎月の生活費だけでなく、医療・介護・住宅などの臨時支出についてもある程度余裕を持って準備しておくことが大切です。
2025年の国民生活基礎調査をもとに2人暮らしの生活費を調べると、20~25万円の世帯が22.3%で最も多い結果となりました。
一方、2人世帯の生活費の平均値は28.0万円、中央値は23.5万円前後と推定されます。
2019年(令和元年)と比較すると、平均値は23.6万円から28.0万円へ上昇しており、2人暮らしの生活費は以前より高くなっています。
ただし、生活費は年齢や住んでいる地域、家賃、車の有無などによって大きく変わります。
「平均より生活費が高い・低い」と単純に判断するのではなく、自分と同じ年代の平均や生活費の分布、中央値などを合わせて見ると、より実態に近い比較ができます。
・1人暮らしの生活費分布と平均
・3人暮らしの生活費分布と平均
・4人暮らしの生活費分布と平均
1人暮らし・2人暮らし・3人暮らし・4人暮らしの生活費を比較すると、世帯人数が増えるにつれて生活費がどのように変化するのかが分かります。
なお、2人以上世帯の貯蓄額についてはこちらをご覧ください。
生活費だけでなく、収入や貯蓄と合わせて考えることで、2人暮らしに必要な家計の全体像が見えてきます。