ノババックス社のコロナワクチンの効果と副反応率

統計

ノババックスワクチンの効果と副反応率

ワクチン

米ノババックス社が、コロナの予防対策として組み換えタンパクワクチンを開発しています。

組み換えタンパクワクチンは、従来からあるタイプのワクチンです。
副反応も比較的穏やかです。これまでもB型肝炎や百日咳、破傷風などの予防に使われてきました。

このように組み換えタンパクワクチンは実績があるので、ファイザーやモデルナなどの新しいタイプのワクチン(mRNAワクチン)に対して不安を抱いている方、長期的な影響を心配されている方、重い副反応に抵抗がある方等に役立ちそうです。

日本でもこのノババックス社が開発したワクチンを武田薬品工業が2億5千万本生産する予定となっています。なお、このワクチンは、2~8℃で安定的に保管できるので、輸送・保存に便利です。



ノババックスワクチンの有効性

ノババックスワクチンの第3相試験(大規模な治験)の結果が、ニューイングランドの医療ジャーナルより報告されました。

2回接種の1週間後以降のコロナ発症予防効果は89.7%
イギリス株に対しては86.3%の有効性を示し、それ以外(主に従来株)については96.4%の有効性を示したとのことです。

このワクチンは、現時点では、変異株に対しても高い有効性が報告されています。
ただ、南アフリカ株に対しては51%という結果でした。
しかし、専門家によると死亡リスクを抑えることはできるとのことです。


ノババックスワクチンの副反応率

日本のニュースサイトではワクチンの効果ばかりが報道されていますが、ニューイングランドの医療ジャーナルにはノババックスワクチンの副反応率も掲載されていました。
以下が和訳した副反応率の表です。

ノババックスワクチンの副反応率

まず、1回目の接種。
主な副反応は、頭痛24.5%、疲労感19.4%、筋肉痛21.4%、注射部位の痛み29.3%、圧痛(押さえると痛い状態)53.3%でした。いずれも軽度が大半を占めていました。
なお、発熱は2.0%とかなり低め


2回目の副反応も比較的軽度

次に21日あけての2回目の接種。
主な副反応は、次の通り。

頭痛は40.0%と多かったのですが、6割程度が軽度とのことでした。
疲労感は40.3%と高めですが、軽度~中程度がほとんどです。
筋肉痛も40.3%と高めですが、半分以上が軽度の様子。

なお。ファイザーやモデルナでは2回目は30~40%の割合で発熱するのに対し、ノババックスのワクチンは、2回目でも4.8%に留まっています。しかも39℃以上の発熱は0.6%程度とのことです。

2回目接種の注射部位の痛みは51.2%と高めですが、軽度が大半を占めています。
圧痛(押さえると痛い状態)は、76.4%と高めですが、半分近くが軽度で、45%くらいが中度、重度は約7%程度でした。

なお、ノババックスワクチン投与群では、死亡者も入院者もゼロとのこと。
致命的な副反応の例はなかったようです。



従来型ワクチンの今後

ワクチン接種後の男性

冒頭でも書きましたが、今後、このノババックス社が開発したワクチンを武田薬品工業が2億5千万本生産する予定となっています。
早ければ2021年の秋頃(10月くらい)、遅くとも2022年の初頭には市場に出回りそうです。

なお、日本では、組み換えタンパクワクチンは塩野義製薬が開発、不活化ワクチンはKMバイオロジクスが開発中です。※不活化ワクチンはインフルエンザワクチンにも使われている伝統的なワクチンです。

塩野義製薬のワクチンも早ければノババックスワクチンと同時期にリリースされそうです。
KMバイオロジクスの不活化ワクチンは2022年中頃以降になりそうです。

いずれにしても、ワクチンの選択肢が増えることは喜ばしいことであります。
ファイザーやモデルナは打ちたくないけど体は守りたいという人、同調圧力で困っている人、または心配な方にも朗報かと思います。


↑ PAGE TOP