世界の平均寿命と幸福度

統計

世界の平均寿命と幸福度

日本は長寿大国と言われています。
しかし日本の他にも、シンガポールやスイス、スペインなど長寿の国が存在します。

長寿となる背景には、衛生状態がいいこと、医療が発達していること、健康に対する意識の高さなどがあります。

では、男女ともに80歳以上の長寿国を見てみましょう。

※総務省統計局のデータ(2013年度)を参照しています。
※幸福度は国連の世界幸福報告書2016(2013-2015)年度を参照しています。
※最新データはこちらをご参照ください。


男女ともに80歳以上の平均寿命大国

主要国の平均寿命
老人

1位 日本(男80歳、女87歳)男女差:7歳

2位 シンガポール(男81歳、女85歳)
男女差:4歳

2位 スイス(男81歳、85歳)男女差:4歳

2位 スペイン(男80歳、女86歳)
男女差:6歳

5位 アイスランド(男81歳、女84歳)
男女差:3歳

5位 イスラエル(男81歳、女84歳)
男女差:3歳

5位 イタリア(男80歳、女85歳)
男女差:5歳

5位 オーストラリア(男80歳、女85歳)
男女差:5歳

9位 ニュージーランド(男80歳、女84歳)
男女差:4歳

9位 スウェーデン(男80歳、女84歳)
男女差:4歳

9位 ノルウェー(男80歳、女84歳)男女差:4歳

9位 ルクセンブルク(男80歳、女84歳)男女差:4歳

平均寿命は日本がダントツ1位です!
日本は他の国と比べて衛生面も徹底されています。
また、和食が栄養のバランスがよく、肥満にもなりにくいので、世界から注目されています。

それにしても日本の平均寿命の男女差は他の国に比べて大きい
女性が長生きな理由は、女性ホルモン、生理、自炊(食生活)等が挙げられますが、それはほぼ万国共通。

では、他の長寿国と差があるのは、女性の労働が考えられます。
2015年現在の日本の女性高齢者はまだ専業主婦になりやすい時代に生きています。
姑などのストレスや家事労働はあったと思いますが、社会に出て働くことを思えば精神的・肉体的ストレスはまだマシだったのかもしれません。

また、昔は現在より多く子どもを生んでいます。出産が寿命に影響するというデータも出ています。しかし現在、すでに日本の夫婦の半数が兼業主婦、少子化が加速なので、これからまた徐々に女性の社会進出が進み、男女の差が狭まってくるかもしれません。



健康寿命が高い国

※健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されています。

主要国の健康寿命
健康

1位 シンガポール(男75歳、女78歳)
男女差3歳

2位 日本(男72歳、女78歳)男女差6歳

3位 スペイン(男71歳、女75歳)男女差4歳

4位 イタリア(男71歳、女74歳)男女差3歳

4位 オーストラリア(男71歳、女74歳)
男女差3歳

4位 スイス(男71歳、女74歳)男女差3歳

4位 イスラエル(男71歳、女74歳)男女差3歳

8位 ニュージーランド(男71歳、73歳)
男女差2歳

8位 アイスランド(男71歳、73歳)男女差2歳

10位 スウェーデン(男70歳、女73歳)
男女差3歳

10位 ルクセンブルク(男70歳、女73歳)
男女差3歳

10位 ノルウェー(男69歳、女72歳)男女差3歳

おやおや!男性の健康寿命が、シンガポールに抜かれました!
それにしても3歳も差があるなんて。
その理由の1つとして、シンガポールはお酒やタバコについては高い税金が課されるそうです。
健康意識は日本以上のようです。
日本の男性もお酒やタバコを控えると、健康寿命が延びるかもしれません。



幸福度の高い国

国連の世界幸福報告書2016 ハピネスランキングより
(10段階中の評価)

主要国の幸せ指数
幸せ

1位 デンマーク 7.52
2位 スイス 7.51
3位 アイスランド 7.50
4位 ノルウェー 7.50
5位 フィンランド 7.41
6位 カナダ 7.40
7位 オランダ 7.34
8位 ニュージーランド 7.33
9位 オーストラリア 7.12
10位 スウェーデン 7.29
11位 イスラエル 7.267
12位 オーストラリア 7.313
13位 アメリカ合衆国 7.10
14位 コスタリカ 7.09
15位 プエルトリコ 7.04

あれ?あれれ?
平均寿命・健康寿命のトップの日本とシンガポールはどこ行った?
シンガポールは惜しくも22位。
日本は、157か国中53位です。
上位35%内に入っているとはいえ、健康で長生きの割には、幸福度は低めという結果が出ました。
日本の幸せ指数は10段階中5.921。100点満点にしたら60点も行っていません。
さらに内訳を見てみると、GDP、社会保障、健康・寿命は高め、人生の選択の自由度もまあまあなのですが、寛容さが低めのようです。
今の日本は一度でも失敗したら、やり直しが難しい国。
就職の失敗、長期で無職でいることが許されないなど生きにくい国でもあります。

平均寿命・健康寿命・幸福度共に高い国は、スイス、アイスランド、ノルウェー、ニュージーランド、オーストラリア、イスラエルということになりました。

他の平均寿命などが高かった国の幸福度を調べてみると:

ルクセンブルク 20位(安楽死合法国)
スペイン 37位
イタリア 50位

あらあら、平均寿命国トップ12の中で日本の幸福度はビリとなってしまいました。
でも、世界的に見たら幸福度は上位35%以内に入っていますし、うつ病率も世界と比較すると低い傾向にあります。ただ、自殺率は割と上位の方にあります。

余談ですが、積極的安楽死が認められている国は、幸福度が高いというデータがあります。

2位 スイス 7.51(安楽死合法国)幸福偏差値75以上
7位 オランダ 7.34 (安楽死合法国) 幸福偏差値75以上
13位 アメリカ合衆国 7.10(安楽死一部地域合法)幸福偏差値73.5
18位 ベルギー 6.93(安楽死合法国)幸福偏差値61.8
20位 ルクセンブルク 6.871(安楽死合法国)幸福偏差値61.3

安楽死を実際に利用しなくても、制度化されていれば、いざとなれば安楽死ということで安心して生きることができそうです。もちろん、安楽死以外にも生きるためのサポートが充実しています。



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