年齢別未婚率

統計

年齢別未婚率とその背景

近年、男女共に未婚率が上がってきました。

25歳時点での男女の未婚率はなんと7割超え。
かつて結婚にちょうどいい年齢と言われていた27歳でさえ、未婚率が6割強が未婚です。
さらに30歳でさえ半分くらいしか結婚していません。
半分近くの人が30歳までに結婚していないことが分かります。

また、40歳時点で4分の1の人が結婚していません。
そして、未婚、非婚、晩婚による少子化が進んでいます。

さて、前置きはここまでにして男女別・年代別の未婚率を見てみましょう。

※平成27年国勢調査を参照しております。
この調査は5年おきになされていますが、年々未婚率は上がっています。


男性の未婚率

男性の未婚状況
未婚状況

20~24歳:95.0%
25~29歳:72.7%
30~34歳:47.1% ※男性の約半分が30代前半で結婚。
35~39歳:35.0% 
※この年齢でも男性なら需要大。
40~44歳:30.0% ※3割は未婚。
45~49歳:25.9%
50~54歳:20.9%
55~59歳:16.7%
60~64歳:13.6%
65~69歳:9.3%
70~74歳:5.3%
75歳以上:2.4%

男性の未婚率が半数以下になるのが31歳付近
30代後半でも35%の方が結婚していません。
さらに、40歳になっても男性の3割は結婚していません。
男性が結婚しない理由で「出会いがない」の次は経済的理由。

定年まで働けるかどうか分からない、今の収入を維持できるかどうか分からない、今の収入では養うのが難しいなどの不安が漂っています。



女性の未婚率

女性の未婚状況
未婚女性

20~24歳:91.4%
25~29歳:61.3% 
※20代後半で結婚する方が多い
30~34歳:34.6%
35~39歳:23.9%
40~44歳:19.3%
45~49歳:16.1%
50~54歳:12.0%
55~59歳:8.3%
60~64歳:6.2%
65~69歳:5.3%
70~74歳:4.3%
75歳以上:3.8%

女性の未婚率が半数以下になるのが28~29歳くらいと推定。
20代のうちに結婚しようという意識が感じられます。
女性は年齢を重ねるほど、妊娠・出産が難しくなるので、男性より早めに結婚する傾向があるようです。

しかし 35歳になっても女性の4分の1くらいは結婚していません

お金も時間も自由に使いたいという理由で結婚しない女性も2割強いらっしゃいます。
しかし、結婚したいかどうかのアンケート調査では、結婚したい女性が95%以上も占めているので、「まあ、無理に結婚しなくてもいいか」という気持ちが見え隠れします。
結婚する意思自体もそう強くないような感じが漂っています。


結婚したくても出会いがない

内閣府の結婚観調査を見てみると、このような傾向が出ていました。

9割の若い男女(20~39歳)が結婚を望んでいます。
6割の男女が25~29歳までに結婚したいと思っています。

しかし、結婚しない理由に、適当な人との出会いがないという理由が半数以上を占め、次いで、時間もお金も自由にしたい経済的理由等が挙げられています。
経済的理由は男性に多い。

また、出会いがないと言っても、行動を起こさない人が半数以上、そして理想の相手に出会わなければ結婚しなくてもよいと考える人が4割もいます。
(逆に考えれば6割は妥協してでも結婚したいということになりますが)
これでは未婚・非婚が進み、少子化が進んでも不思議はありません。


子どもは何人ほしいか

兄弟

また、内閣府の子ども・育児についての調査を見てみると、
9割以上の人が子どもを望んでいることが分かりました。

そして2人子どもがほしい人が55%、3人子どもがほしい人が27%という結果が出ています。

全体で平均すると1カップルあたり2.2人子どもがほしいことになります。


本当は適齢期に結婚・出産したい若者たち

結婚式

このように、若者(20~39歳)の多くは、結婚も出産も適齢期に行うことを望んでいます
しかも子どもは2人以上を望んでいる人が多い。

理想通りに行けば少子化なんて起こりませんが、出会いがない、出会いのために行動しない、面倒くさい等が主な原因となっているようです。

社会情勢がどうだという声もありますが、出会いがない、出会いのために行動しない人が半数以上を占めているので、当人の行動力・行動範囲・積極性による部分が多い。
とはいえ、仕事が大変、残業が多い等の理由で、婚活する余裕もない人も多そうです。


理想が高いのではないか

男女ともに、結婚相手に求める条件は以下のようになっています。

妥協しようか

・価値観が近いこと(75%)
・一緒に居て楽しいこと(74.5%)
・一緒に居て気を使わないこと(80%)
(内閣府の結婚観調査より)

容姿がどうだ、経済力がどうだなどと言われていますが・・・

男性:容姿が好みであること→35%
女性:容姿が好みであること→27%

男性:経済力→7.5%(年収は重視していないという回答が多い)
女性:経済力→52.5%(希望年収は450~500万円くらいが多い)

男性が女性に容姿を求めるよりも、女性が男性に経済力を求める方が圧倒的に多いことが分かっています。金銭感覚(57%)と合わせてみれば、女性はお金にシビアです。

また、男性は女性に容姿を求めるとよく言われていますが、女性が男性に求めるのと8%しか違いがありません。

全体的に見て、女性の方が理想が高い感じがしました。
年収450万だと家族4人を養う力がありますが、30代後半の男性に多いゾーンと言えます。
結婚適齢期の20代後半だと366万円くらい、30代前半は420万くらいが相場です。
年齢か年収のどちらかを妥協しないと結婚は難しいと言わざるを得ません。



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